カフカの危機

我が愛猫カフカ。このブログでもとても人気のカフカ。「いいから、早くカフカの話をブログに書け!」というメールもかなり溜まったので、そろそろ書く事にします。いやあ、やっぱり子供と動物にはかなわないね。

カフカは生後2ヶ月でうちに来てからずっと、あんまり悪さはしない子だった。ところが我が家に赤ん坊がやってきて、僕らの注意が(どうしても)そちらに集中すると、かまってほしがってベビーベッドに登ったりした。衛生面から言って、猫と赤子と一緒に暮らすのは如何なものかと周囲にさんざん言われていた僕は、かなりの注意力で赤ん坊とカフカが接触しないようにしていたので、当然怒る。カフカ逃げる。しばらくしたらまた来る。そういう事を繰り返すうちに、彼もストレスがたまってきたのだろう。トイレ以外の場所でうんちやおしっこをするようになってしまった。

そうするとこっちもまたきつく叱らざるをえないし、彼ももっといじけるしでそれは酷いダウンワードスパイラル、悪循環に陥ってしまっていたのだ。僕らの仲は一時期(といっても1週間くらいですよ)とても冷え込んだ。「こんな子じゃなかったのに…」と僕は嘆いた。

しかし彼の立場に立ってみれば、納得出来る部分もある。いつも僕らの注目を浴び、一家の主役として君臨してきたものが、一夜にして邪魔者扱いである。それは腹も立つだろう。彼への接し方を変えなくては。カフカも大事な家族の一員なんだぞーということを、彼に分かってもらわなくては。

そう決めた僕はその夜、赤ん坊を僕と一緒に寝かせ、空いたベビーベッドにカフカを乗せた。カフカはあれだけ追い払われていたベビーベッドに突然のせられたので、もともと丸い目をもっと丸くして戸惑っている。かれの表情を日本語に訳すなら、「え、え? えー? ボク本当にここで寝てもいいのかニャ!?」という感じである。次の瞬間、このベビーベッドが自分に与えられたと分かったらしく、大きな音でゴロゴロと喉を鳴らし始めた。そんなに喜んでもらってこっちも満足である。あまりに嬉しかったのかほぼ一晩中ゴロゴロ言っていたので、かなりうるさかったですけど。

その日を境にカフカの問題行動は収まった。「相変わらず赤ん坊には触らせてもらえニャいけど、ボクにはこのベッドがあるもんニャー」という感じである。いやーよかった。今では余裕のかまえで、赤ん坊の様子を見守ってくれている。ボクはカフカと出来るだけ長くこれからの人生を共にしたいと思っている。