山田ジャパン稽古日誌 「2日目/初稽古 後半」

CUTT山田ジャパン稽古日誌
「2日目/初稽古 後半」

前半の続き。いよいよ初稽古開始。

こんな事をここで書いていいのかだけど(まあユナイト!とかでも話せる内容だと思うけど)能龍氏は最初「○○役は、○○さん。○○役は…、○○さんやってみてください」と配役だけを伝え、あとは「何はともあれやってみてください。見せて下さい」というスタンス。動きや立ち位置の指定も殆どなし。

そこから演者さん達は各々の解釈でもってそれぞれのキャラクターを演じ、一つの世界を作りあげるわけ。これってこう書くと簡単そうだけど、かなり高度(っていう言い方も変だけど)な作り方なんじゃないのかな。普通なのかしら。昔兄貴が在籍していた劇団リリパットアーミーの音響を手伝わせてもらった事があったけど、その時は殺陣の効果音(ビシッとかバシッとかね)を入れる事に集中してたので稽古の内容は(見てると思うんだけど)覚えてない。なんしかそうやって山田ジャパン稽古は始まった。

まあバンドでも(今回は事あるごとに自分の領域との共通点を見つける事にしている。それはシンプルに知的好奇心でもあるし、定点を定めた方が僕に取って考えやすいかもと今は思っているから。まあ、両刃の剣という可能性も多々あるけど)コード譜とテンポだけを指し示し、セッションから曲作りを始めるという事は、ままある事ではある。そうして意図と違う所を修正し、意図せぬ良きハプニングを活かし、彫刻のように形を整えて行くという所は似てるかもしれない…けど、西洋音楽だったら1オクターブに音は12個しかないし、楽器という制約(と敢えて言う)がある分方向は見つけやすいように思う。それがお芝居だと、生身の体の動きに話すトーンに表情にと、選択肢が随分多いように感じて、その分難易度は高いのではと思っちゃう。また演出の仕方も能龍氏が「こうしてください」みたいな具体的な指示ではなく、「こうこうこういう雰囲気」とか「○○○○した時のような感じ」とか一段抽象性の高い伝え方をするので、ますますリゾーム的なというか、なんか今日は話しが固いな、面白いかなこれ、まあ日記だからいいのか、そういう様相を呈して来て、Directorである能龍にもPlayerである演者の皆さんのレスポンスにも、驚愕の面持ちで見てしまう。驚いてちゃいけないんだけどさ。

…と上記のような事も、今書きながら思っただけで、現場ではそんな事考える余裕などない。頭に叩き込んだ台詞を反復しつつ…

そう、今回僕に関しては役が決まっているので、集中して台詞も覚えられるし、考えられるのです。でも他の皆さんはそうじゃないので、自分以外の全ての人への駄目出し、指示もしっかり頭に入れないといけない。いつ、その役に自分がなるかわかんないから。すごー! 驚いてちゃいけないんだけどさ。

反復しつつ、ひな鳥にもなりつつ、出番に備える。一応家で自分なりにいくつかの言葉の切り方や、声のトーンのパターンを試してきたので、初お芝居に備えスタメンを決める。よし、一番ノーマルだと思ったやつから行ってみるぞ。…。…。緊張してきた。よしよし、落ち着こう。まず最初は声がちゃんと出ればオッケーって事にしよう。意外とそのワンステップを超えたら落ち着けるやもしれん。ギターだって、最初は一コード鳴ればオッケーじゃないか。共通点の見つけ方がしょぼい? ほんまや! まあよし。ええい、最初のハードルは限りなく下げてやるぞ!!

…の前に、というか、俺どこに立てばいいんだろ…。上手?下手?(かみて?しもて?)。さー、俺だけ能龍に訊くってわけにもいかないから、うーん、ええっと、あすこに○○さんがいるって事は、俺が○○した時に○○になるように上手の方がいいのかな? や、そうとも限らんか。うーん。よし、好みで選ぼう。上手の方が落ち着くな。普段ステージでセンターか上手にしかいないし。よし、上手にしよう。そもそも、初舞台の立ち位置が下手、ヘタとも読める場所では縁起が悪いじゃん!!

と上手に立つ。

新鮮!

舞台の上に立ってる人の中にいるって、

新鮮!

次俺の台詞!

俺「○○○!」

声出た! 

自分の初芝居に課した低ーいハードルをクリアして、自分が一度はけるまでを終える。

ほー。こういう感じなのかー!

おう、もう一回やるのかー。配役変わって次はあすこで僕に話しかける人は○○さんになるのか。いよし、少しずつ慣れて行くぞ。

そして数回、かなり細部にわたる演出(と感じた)がありつつ、同じシークエンスを繰り返す。

まだまだ自分が意図した事がなかなか出来ない。これビデオとか撮って後で見たら修正点わかるかなー。歌の練習でも録音が一番シビアに練習になるしね。出来てると思ってる事が出来てないんだ録ってみると。でもiPhoneでムービーとったら最初に「ポン!」って言うしなー。そんな空気ちゃうなー。数回やってみても、まだ能龍からのダメ出しがないし、まあ今日はとにもかくにも慣れさせるという事なのかな。だったらまだ撮らなくてもいいか。でも近々撮った方が絶対いいんじゃねーかなあ。

数回目を終えた時、能龍から僕に初の演出

「いっぺん○○にふりきってやってみて」

あーなんか嬉しい。音楽では殆ど自分発信、自分演出のものしかしてないから、レスポンスを返すという行為がとても嬉しいぞ。やるぞ。

その後、コメディ的なところで具体的な「こうやったらええと思うねんな」とも言ってもらい、なるほどと思う。これがいずれその行動をまんまなぞるのじゃなく、その奥にある意図に沿えるようになればいいんだろうなあー。しかし勿論まあまだその段階ではない。

休憩中に昨夜作ったOP曲を聴いてもらう。この時は僕は音楽家なので、慣れた空気感である。

出だしの雰囲気は結構フィットしたので、そこからの展開のパターンを考えることにする。

…なんて色々やってるうちに、僕にとっての初稽古終了!

次回はもう少し自分を客観的に見つつ出来るかな…と考えつつ、稽古場を後にしました。

雨降りの火曜日、持って来た傘と昨日焼き肉屋さんに忘れた傘の二刀流で…。(今日は降ったんだよ)



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